#03-06グループ戦術の原則
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#03-01-3_2オフェンスリバウンドを増やす３つの原則
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プレーモデル一覧のページ
Contents
#03プレーモデル：01バスケットボールの原則
#03-01バスケットボールの原則
③シュート本数を増やす
- シュート本数の計算方法
- オフェンスリバウンドを増やす3つの原則 ←Now
- ターンオーバーを減らす
- ORとTOVの重要性をわかりやすく説明するスタッツ（PPP）
01-3 シュート本数を増やす
【復習】
これまでシュートの本数は
【シュート本数】＝【ポゼッション】＋【OR】ー【TOV】
で計算でき、基本的には【OR】を増やすか【TOV】を減らすしか方法がないということを解説しました。
今回は【OR】を増やすことについて解説します。
01-3_2 ORを増加させる3つの原則
今回はシュートの本数を増やすための２つの方法のうちの一つ目オフェンスリバウンドを増加させることを解説します。
繰り返し伝えていきますが、オフェンスリバウンドは本当に重要です。
チームをイチから強化していく必要があるならば、まず取り組むべきことはオフェンスリバウンドです。
DFリバウンドは、取れないとダメだという意識が選手側にもありますから、強化していくのはまだやりやすいです。
しかし、OFリバウンドは取れないのが普通だと選手は思っているので、「オフェンスリバウンドが課題」ということは、選手側は気付きにくく徹底して取り組ませづらい内容だからです。
この辺りはスタッツをしっかり取って数字で意識させていきたいところです。
ORを増加させるためのプレーモデル
ORを増加させるためのプレーモデル(原則)は以下です。
ORを増加させるためのプレーモデル
- ORの参加人数を増やす
- ORに3人参加する
- タグアップ
- セーフティ
- ORが取りやすい位置に入る
- シュートの逆サイド
- ミドルライン側から
- 相手を押し込む
- ORに参加しやすいタイミングでシュートを打つ
- チームのタイミングで打つ
- 逆オーバーナンバーでは打たない
この3点を指導しましょう
①ORの参加人数を増やす
ORに3人参加する
まずは、ORに参加しないことにはORは取れません。
ORには常に3人参加することを一つの指標にしましょう。
しかし、「ORに3人いけ」と指示するだけではきっとそれは達成できないでしょう。
大切なことはORに参加するプレーモデルを示すことです。
「ORに行け！」
と試合中に叫んでも、なかなか選手はできません。指導者がやらなければいけないことは
- プレーモデル(やるべき行動を具体的にマニュアル化して)示す
- 練習に落とし込んで習慣化する
と言うことです。前にも述べましたが、リバウンドの技術というのは練習していないチームが多いです。それなのに試合中に「リバウンドだと言ってるだろ！」と叫んでいるコーチも多いです。
タグアップ
ORのプレーモデルとして、私が採用しているのは【タグアップ】です。
タグアップ＝OFからDFに逆側のスクリーンアウトをするイメージです。
タグアップをプレーモデルにしていれば、選手はDFに目がけてシールしにいくイメージを持てば良いのでやることが明確になります。
次の項目につながりますが、タグアップすることで良い位置でORに参加できます。
※これは、OFリイバウンドを増やすための戦術の部分になりますので、本来なら後のプレーモデルで取り上げる内容ですが（バスケットボールの原則は”バスケットボール”という競技性から導かれる普遍的なものを体系化する章なので、時代と共に変わる戦術はあまり扱わない。）、非常に大切に感じているので【バスケットボールの原則】にも記載しています
セーフティ
タグアップと同時に必ず習慣付けなければならないのが【セーフティ】です。
相手にもよりますが、私は必ず2人セーフティにいくというのをプレーモデルにしています。
そのためOR3人セーフティ2人という役割分担をしています。
とにかくORもセーフティもしていないプレイヤーをゼロにするということが大切です。
そのことができていれば、OR2セーフティ3になることがあっても問題ありません。
全員が必ずどちらかの役割を担っているということを必ずチェックししつこく指導する必要があります。
ORが取りやすい位置に入る
次は位置取りのプレーモデルです。私が採用しているのは３つです。
- シュートの逆サイド
- ミドルライン側
- 相手を押し込む
シュートの逆サイド
ORの約7割はサイドに落ちると言われています。
そのため、シュート逆サイドのプレイヤーがリバウンドに入ることが重要です。
高い位置にいるプレイヤーとシュートサイドにいるプレイヤーがセーフティに入るのが良いでしょう。
ミドルライン側
ORは必ずミドルライン側から入ります。
理由は2点です
- 次に速攻を出されないため
- リバウンドは真ん中90度に落ちる可能性が高いから
タグアップでも言及しましたが、ORの入り方はトランジションDFとも繋がっていますので、DF内側OF外側という位置関係に必ずなっていないといけません。
でなければ、次のDFで速攻を出されてしまいます。
もう一つは、そもそもリバウンド自体内側に落ちる可能性が高いです。バックボードがあるためです。
以上のことから、ORには必ずミドルライン側から入るように指導します。
DRでシュートが落ちやすいエリアに位置しなかったために取られてしまったケース
相手を押し込む
必ずDF内側OF外側という位置関係にすると書きました。
であれば、基本的に二人よりも内側にボールが落ちればDFリバウンド、外側に落ちればOFリバウンドが取れるということです。
なので外側の範囲を広げるために、OFは頑張ってDFを内側に押し込みます。
何度も書きますが、DFリバウンドのボックスアウトと同じ感覚でDFよりも内側のポジションをとってスクリーンアウトする選手がいるので注意が必要です。
その場合、確かにORが取れる確率は上がるかもしれませんが、ORが取れなかったときに失点のリスクが激増します。
ORは必ず取なければならないわけではないですが、速攻は必ず防がなくてはいけません。
優先順位としては
速攻を出されない＞ORを取る確率を上げる
です。
これはタグアップにも通ずる大前提の考え方です。
ORに参加しやすいタイミングでシュートを打つ
ボールマンが自分だけのタイミングでシュートを打てば、当然味方はORに参加できません。
プレーモデルは
- チームのタイミングで打つ
- 逆オーバーナンバーでは打たない
です。
まず、基本的なこととして、シュートはチームのタイミングで打ちます。
チームのタイミングとは何か？
ということは、あらかじめチームで合意形成しておく必要があります。そのためにもフリーオフェンスではなくモーションオフェンスを採用するのが有効です。
シュートを打つなという指導は極力避けたいですが、あまりにも自分勝手なタイミングで売ってしまう選手はビデオなどで振り返りを行い、説明した後評価を下げざるを得ないと思います。
もう一つは逆オーバーナンバーです。つまりDFの方が数が多い局面です。
そもそもシューターはあまりORに参加できないので、リバウンドに関しては性質上逆オーバーナンバーになるので、そもそも逆オーバーナンバーの局面でシュートすると、人数差が2人以上になることになります。
なので、よっぽどのことがないと、ORは取れません。
逆オーバーナンバーの局面ではかなり期待値の高いシュートでなければ避けた方が無難となります。
まとめ
- シュートの本数を増やすためには【OR】を増やせばいい
- 最も大切なことチームでORのプレーモデルを共有し、リバウンドの練習時間を割くこと。
ORを増やすためのプレーモデル
- ORの参加人数を増やすータグアップorセーフティ
- ORに3人参加する
- タグアップ
- セーフティ
- ORが取りやすい位置に入る
- シュートの逆サイド
- ミドルライン側から
- 相手を押し込む
- ORに参加しやすいタイミングでシュートを打つ
- チームのタイミングで打つ
- 逆オーバーナンバーでは打たない
繰り返しになりますが、大事なことは
- プレーモデルをプレイヤーと共有する
- リバウンドに練習時間を割く
ということです。
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#03-01-3_3TOVを減らす３つの原則
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スタンフォード女子の試合と『岡田メソッド』に衝撃を受けてPrinceton offenseとバスケットボールの体系化を極めるために日々勉強中
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