#03-01-3_1-1相手よりポゼッションを多くする方法
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#03プレーモデル:01バスケットボールの原則
③シュート本数を増やす
- シュート本数の計算方法
- オフェンスリバウンドを増やす
- ターンオーバーを減らす
- ORとTOVの重要性をわかりやすく説明するスタッツ(PPP)
シュートの本数の計算式(復習)
前回はシュートの本数は
【シュート本数】=【ポゼッション】+【OR】ー【TOV】(※1)
で計算でき、【ポゼッション】は両チームほとんど同じなると言うことを解説しました。
しかし実際には、相手よりもポゼッションを多くする(すなわち相手よりもシュート本数を多くする)方法があります。
今回はそれを解説します。
EOQに必ずシュートする
その方法は、EOGに必ずシュートすることです。
2回ポゼッションが多くなる
現在はクォーターの始まりのジャンプボールは一度だけです。その後は交互ですからそこで差は生まれません。
仮に最初のジャンプボールにBチームが勝って、全てのEOQ、EOGをAチームがショットするとします。
すると
- 1Q:始まりB、終わりA・・・ポゼッション±0
- 2Q:始まりA、終わりA・・・ポゼッションA+1
- 3Q:始まりB、終わりA・・・ポゼッション±0
- 4Q:始まりA、終わりA・・・ポゼッションA+1
となり、1試合通じてAチームの方がポゼッションが2回多くなります。
少なくとも残り1分からは逆算して攻撃する
EOQに必ずショットすることを考えると、少なくとも残り1分あたりからは時間を逆算して攻撃を組み立てる必要があります。
例えば残り40秒でマイボールになったら、なるべく速攻で7秒以内で攻め切ります。
そうすると33秒で相手ボールになるので、最後にポゼッションが回ってきます。
残り30秒だと24秒マックスでシュートを打って、空中にボールがある間とリバウンドにかかる時間でほぼ30秒使い切ることが可能です。
そう考えていくと、残り60秒ならどのようなオフェンスを考えると良いでしょうか?
残り60秒相手ボールならどういう流れになりそうでしょうか?
これらのことをミーティングで選手に考えさせてるのも大切です。
選手にしっかり考えさせることでIQを高める、選手に浸透させることができます。
上位のチームではほぼありませんが、育成年代では残り30秒とかでもすぐに打ってしまうケースを散見します。これではみすみす自チームが不利になるようにゲームを運んでいるようなものです。
時間別のオフェンスバリエーションが必要
このケースだけに関わらず、かかる時間別のオフェンスのバリエーションを準備しておくことは大切です。
- ファストブレイクやアーリーオフェンス(7.8秒でシュート)
- クイックヒッター(15秒程度でシュートに持ち込むハーフコートOF)
- ディレイ(24秒完全に使い切るOF)
の3種類は用意しておきたいです。
いうまでもなく、勝敗を決めるいちばん大切な時間帯はクロージングです。
その時間帯は必ず「時間と点差」を考えなくてはいけません。
常に時間を意識する習慣とそのメソッドが必要になります。
(メソッドがないと、意識しても解決できない)